Abloh’s Luis Vuitton

Virgil Abloh makes debut for Louis Vuitton on rainbow runway in Paris (dezeen) のメモ

2018年6月27日,Luis Vuittonのss2019コレクションがパリのパレロワイヤル庭園で行われた。Virgil Abloh が三月にクリエイティブディレクターに就任して以来初となるショー。

Gradient Painting

目を引くのはレインボーカラーに手塗りされた全長200mものランウェイ。これは”The Wizard of Oz”の大陸から得たイメージであり,LGBTムーブメントのイメージでもあり,「多様性」と「包括性」の象徴でもある。旧知の仲であるKanye westが特等席で見守る中,ショーは虹色に映える白いテーラードスーツからスタートした。

“The vocabulary according to Virgil Abloh”

全大陸からのモデルがランウェイを歩き,世界的な著名人の背後にはabloh に招かれた学生達が虹色のTシャツを身につけ並ぶ。制作される衣服のみならずショー全体の環境にまで行き渡る「多様性」の実現のために,Ablohは「A to Z “dictionary”」を作成しこれをショーの指針としている。例えばRainbowは

Rainbow for R
“a kaleidoscopic palette evolving from off-white to polychromatic, synchronously forming a holographic archway known to represent dreams. A motif in The Wizard of Oz, which provides construct to the Spring-Summer 2019 collection.”
“The vocabulary according to Virgil Abloh”

みたいな感じ。この定義がファッションとランウェイを定義づけ,56のルックに「Colour Theory」と名付けられた由来にもなっている。

会場で配られたinformation packには,このdictionary と”We are the world”と書かれた世界地図が含まれていた。世界地図には,モデルと彼らの両親の出身地がマッピングされている。Ablohのinstagram の投稿によれば

“a global view on diversity linked to the travel DNA of the brand”


  • 200mのランウェイ。モデルの数を数えたわけじゃないけど,一人複数のルックを身につけることを考えると,裏動線が超気になる。歩き終えたモデルを即車に乗せて,メイクさん達が車内で準備しているんだろうか…一人一ルックだとしても,スタンバイの動線きつそう。この都市的なスケールでショーを実現したかった気持ちはものすごくよくわかる。
  • A to Z dictionary 最高。(エルクロでRemのAtoZが(インタビュー形式で)作成されてて,確かArchipelagoではじまっていた。余談。)ヒエラルキーなく列挙で世界を説明する方法としての辞書化,辞書スキーに刺さる。

Ref:

Virgil Abloh makes debut for Louis Vuitton on rainbow runway in Paris